noeばなし

大阪市城東区のなかにあるまち、野江。このまちをもっと愛するためのプロジェクトの一環として。野江のひとに、野江にきてくれるひとに。

【野江水神社】野江の暮らしを水害から守り続けてきた神様の祀られている神社を画像たっぷりでご紹介<スポット>

 

 

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 野江で神社、といえば野江水神社(個人的意見)

 

 ということで今回は野江水神社のご紹介です。

 

 

 

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 鳥居。

 

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 鳥居の横に駐車スペースがあります。

 車で来られた際はこちらに駐車しましょう。

 都島、野江内代など「都島本通り」から「1号線」関目方面へ抜ける道で結構交通量が多いので、対向車にはご注意を。

 

 鳥居をくぐって右手に石碑。

 

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 水神社。

 ちなみにこちら「すいじんじゃ」と呼びます。

 このように記載は「水神社」なのですが、各所案内、行政のHPでは「野江水神社(のえすいじんじゃ)」と記されています。どっちが正式な名称なんだろう。

 

【野江水神社の由来】

 

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 鳥居くぐって左手にはこのような看板が。

 ここに野江水神社の由来が記されていたのでチェックしてみます。

 

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 御祭神 水波女大神(みずはのめのおおかみ)

 昔このあたりは土地が低く、度々水害を被ることがありました。

 そこで水難からのがれようとして水の神様がおまつりされました。

 天文二年(1533年)三好宗三(政長)がこの付近に榎並城築城の際、水害を被ったので水火除難の守護神として城内に社を建てて篤くまつられたのが現在の社殿の位置と言われています。

 天生十一年(1583年)豊臣秀吉大阪城築城に際し、水火除難の守護神として近郷の諸社中最も崇敬篤く、社殿を修築し幣帛を奉り、国家泰平を祈願いたしました。

 元禄十六年(1702年)の大洪水では一面水海と化し住民がことごとく困窮の日を重ねていた時に快晴の祈願をしたところ、雨がやみ洪水は減退したと伝えられています。

 現今の社殿は明治十六年(1883年)の造営後、度々修築を加え今日に至ります。

 昭和五十三年にNHK教育テレビ「生活の中の日本史」で全国に放映され話題になりました。

 天にあっては太陽の光、地にあっては雨、水の恵みがあればこそ生命があり生活があるのです。この万物生成の根本を主宰されているのが当神社の御祭神です。

 

 とのこと。

 

水波女大神(みずはのめのおおかみ)】 

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 こちらの御祭神、イザナギイザナミ御子神様で宇宙の水と雨を主宰する大神様。

古事記』では弥都波能売神(みづはのめのかみ)、『日本書紀』では罔象女神(みつはのめのかみ)と表記する。神社の祭神としては水波能売命などとも表記される。淤加美神とともに、日本における代表的な水の神(水神)である。

古事記』の神産みの段において、カグツチを生んで陰部を火傷し苦しんでいたイザナミがした尿から、和久産巣日神ワクムスビ)とともに生まれたとしている。『日本書紀』の第二の一書では、イザナミが死ぬ間際に埴山媛神(ハニヤマヒメ)と罔象女神を生んだとし、埴山媛神と軻遇突智カグツチ)の間に稚産霊ワクムスビ)が生まれたとしている。

 古事記日本書紀にも登場するメジャーな神様!!

 神生みの終わりに生まれた、火を鎮める水神にして豊穣をもたらす農耕神です。

 日本における代表的な水の神様、という表記があるように各地で祀られているようです。

 

【三好宗三】

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 三好宗三ってどんな人だろう、と検索したらHITしたこのブログが面白かったですのでそのままリンク貼らせていただきます。画像もこちらより拝借させていただきました。あ、リンク貼ってから気付きましたが2018年12月末にアップされたばかりのブログでした。良いタイミングで見つけさせていただきました。monsterspace.hateblo.jp

 

【野江の地名の由来】

 ちなみにこのあたりに人が住み始めたのは神亀元年(724年)頃で、このあたりが菜種を栽培していて、その菜種油を第46代考謙天皇に献上して「油江村」の名前を賜ったのですが、いつしか訛って「野江村」になったのだとか。

 野江水神社ができるまで800年くらいあるんですねー。

 てゆうか、天皇からもらった名前、訛ることってある!!??訛ってる知人がおったら「おま!それあかんやろ!天皇さんにいただいた名前やで!!」てならへんもんなのかしら。

 

 

【話を戻して・・・】

 

 

 水神社の由来に触れたところできょろきょろしながら先へ進みます。

 

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 元々は手水舎だったのかしら。

 

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 顔出しパネル。

 宣伝が多すぎる(笑)

 

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 こういうの遥拝所(ようはいじょ)っていうんですね。

 遠く離れた神様に拝むために設けられた場所なのだとか。

 ここだとどの神様にお祈りできるんだろう。

 

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 慰霊塔もあります。

 なんの慰霊塔なのかしら、と見てみました。

 

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 日支事変大東亜戦争の慰霊碑。

 

 日支事変、て馴染みがなかったのでネットで検索したところ「日中戦争」のこと

当時日本ではこのように呼ばれていたそうです。

 

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 御神木。

 

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 手水舎。

 

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 自分で水道をひねって出す、ってことかしら・・・

 

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 御神水

 水の神様の神社だけにご加護がありそうですが、これ口にしてよいのかしら。

 御神水のマナーとかもよくわからないのでスルーしておきました。

 

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 ううむ・・・どういう場所なんですか?

 教えて、詳しいひと!!

 

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 後ろには井戸も。

 ここからくみ上げてくれてるのか・・・??

 やっぱり教えて!詳しいひと!!

 

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 そして拝殿へ。お詣りです。

 

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 ううむ、格好良いです。

 

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 せっかくなので3方向から。

 

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 綺麗なぁこれも。

 

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 狛犬さん。

 

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 お詣りお詣り。

 

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 お詣りが終わったら・・・

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 すぐ横手に社務所がありますので・・・

 

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 おみくじでもいかがでしょうか。

 

 こちら拝殿の左手から奥に進めます。

 

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 本殿もこちらから少し伺うことが出来ます。

 

 こちら拝殿横手から外へ出る事も出来ます。

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 そして再び神社へ戻る道。

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【野江稲荷大明神

 

 

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 この階段をのぼってすぐ左手に野江稲荷大明神があります。

 

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 こちらにも狛犬さん。

 

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 お詣りもできますー。

 

 野江稲荷大明神の横を更に奥へ進みます。

 

 なにやらでっかい石があります。

 

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 日露戦勝紀念碑。

 さっきの日支事変慰霊碑といい、戦争にかかわるものが多いんですねー。

 

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 裏には野江建立、と。

 

 そのまま更に進むと、裏からも外に出る事ができます

 

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 進むと、大阪メトロ谷町線野江内代駅側に出る事が出来るので、抜け道に使っている人も多そうです。

 

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 これって元からなのかしら。後付けなのかしら。

 こんなんあんまり見た記憶がないので興味深かったスポット。

 

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 ちなみに宮司さんの家が拝殿横にあるのでポストがここにあるという(笑)

 

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 こちらからだと本殿を後ろから見る事も出来ます。

 

 

【野江水流地蔵尊

 

 

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 お詣りと探索を終えて外に出ると、隣にもなにやらスポットが。

 

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 なんや、ここは、と気になるかたもおられるかと思うのでこちらもご紹介させていただきます。

 

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  こちらは「野江水流地蔵尊」。

 明治十八年(1885年)未曽有の大洪水が大阪北部一帯を襲った際に、当地に流れ着いたと伝わるお地蔵さんです。城東区民にとって忘れてはならない出来事の証人として地元町会の人たちに大切に守られ、地蔵盆などの行事は毎年欠かさずに行われています。

 なお野江水流地蔵尊は平成二十四年(2012年)に大阪市の都市景観資源に登録されました。

  とのこと。

 野江というまちにとっては、やはり「洪水」というのははずせない、決して忘れられない天災だったようです。

 

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 ここ二階に扉あるけど何が入ってるんだろう・・・

 

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 水流地蔵尊

 

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 手水舎。

 

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 可愛いあかり。

 

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 こちらでお詣りさせていただきました。

 

 そこで気になったのが・・・

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 横に道が続いてる。

 めっちゃ細いですが「白杉大明神」と書かれた看板が見えるので進むことが出来そうです。

 

【白杉大明神】

 

 

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 ネットで検索しても、ここ以外にも数か所同じように祀られている「白杉大明神」ですが詳細はよくわかりませんでした。

 

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 立派な社。

 

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 振り返ると、水流地蔵尊の後ろにもお花が。

 新しいお花だったので丁寧に管理されているようですね。

 

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 めちゃくちゃ長文になってしまいましたが、野江で神社といえば(個人調べ)、の野江水神社、いかがだったでしょうか。

 

 水のことで悩んでいる方などぜひお立ち寄りくださいませ。

 電車なら大阪メトロ谷町線野江内代が最寄りですが、京阪野江駅からも歩いてすぐですよー。

 

 ブログを読んでいただきありがとうございました!

 

 

 

 取材依頼、撮影依頼、ご意見等、下記よりお問い合わせお待ちしております。

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